グーグル社には、科学者や研究者、科学系の学位を所持する人材を集めた「Google Brain Team」という部署があり、自由研究ベースで各自が人工知能の発展につながる長期の研究を進めている。
この部署で研究されたものは同社の商品開発に活かされるが、ここは「ML(マシーン・ラーニング)」を研究しており、人間の脳に直接働きかけるような商品につながる研究にはフォーカスしていない(人間の脳をマシーンがいかに真似られるかを研究)。昨年だけでも世界トップクラスのMLコンファレンス(NIPS, ICML, ICLR)でグーグル同チームが提出した多くの研究論文が非常に高い確率で選ばれており、各論文はダウンロード可能。同チームではグーグル商品だけでなく、今後医療業界で使用できる商品開発にも力をいれている。
1年間で同チームが何を研究し、どのような成果を上げてきたかは「Looking Back on 2017」のページ(リンク下記)に総括されており、図解や写真などで説明されているためわかりやすい。
グーグル社では一般的な人材を採用する際には、「Pymetrics」社が開発したAIアプリを使用して最終面接へ進めるか否か(採用・不採用)を決定している。さらに上位の面接には、「Hire Vue」社のアプリを使用し、それで残った人が人事部の「人間」との面接に進める方式をとっている。