BRAINTECHコラム

DTx関連事業を推進するメディアシークが「DTx カオスマップ2024」を公開

“DTx(デジタルセラピューティクス)”関連事業を推進している株式会社メディアシークが「DTxカオスマップ2024」を作成しました。
「DTxカオスマップ2024」は、2022年12月にメディアシークが公開した「DTxカオスマップ2022」の情報をアップデートし、「今後の医療体験の変革」をテーマに据え、これまでと異なる視点で再構成したものです。

横軸を医療接点である「予防」、「診断」、「治療」、「予後」の4カテゴリ―で分類し、縦軸は技術の深まりや社会との関わりを「DTx1.0」、「DTx2.0」、「DTx3.0」のグラデーションで表現し、多様化するDTx技術をまとめました。
日本国内で、患者向けに直接サービスを提供する66のDTx関連企業を掲載しています。

DTx カオスマップ2024

カオスマップの高解像度画像は下記からダウンロードいただけます。
当該カオスマップを転載・引用などでご利用いただく場合は、転載・引用元として、当該カオスマップの権利者が「株式会社メディアシーク」である旨を明記してご利用ください。

■DTxとは

DTxの定義は厳密にはまだ1つに定まっていません。
本カオスマップでは以下の①、②の条件を満たすものをDTxと定義し、まとめました。
①医薬申請を想定しているソフトウェアを主体としたプログラム
②疾病の予防、診断・治療などの直接患者に対して医療行為を実施又は支援するデジタル技術

本マップでは「医療体験の変化」をテーマとしており、今後は医療費削減などを目的に予防や予後の重要性が高まる可能性が高いと考えています。そのため、DTxを診断や治療だけでなく、より幅広な医療行為を含めて定義しました。
「ゲノム医療」に関しては、より広義のデジタル医療に含まれますが、技術動向、今後の医療体験への影響力などを加味してマップに加えました。

■カオスマップ作成の背景

メディアシークは、DTx関連事業を推進する中で、2022年に、日本市場にサービス展開を予定する企業を対象疾病ごとに分類したDTxカオスマップ2022を公開しました。2024年はDTxによる本格的な市場形成が始まる目前とされ、スマートフォンを用いたサービスから脳にチップを埋め込むサービス(※1)まで、技術の多様化が進んでいます。そこで、2024年版では掲載企業をアップデートするとともに、日本国内のDTx技術の多様性を表すカオスマップとして、これまでと異なる視点での整理を試みました。

※1 https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-01-29/elon-musk-says-first-human-patient-has-received-brain-implant?embedded-checkout=true

■カテゴリーについて

横軸はペイシェントジャーニーの形式で患者と接点を「予防」、「診断」、「治療」、「予後」の4カテゴリ―で分類しました。
縦軸は技術の深まりや社会との関わりを「DTx1.0」、「DTx2.0」、「DTx3.0」のグラデーションで表現しています。スマートフォンを用いた行動変容支援アプリなどのITによる価値を付加した医療サービスを「DTx1.0」。VR認知行動療法サービスなどの、デジタル技術を活用するからこそ成立する新しい医療サービスを「DTx2.0」。四肢麻痺の回復を目指す高度なロボット技術をはじめ、将来的に人間の能力を拡張したり生活を一変させうるようなITサービスを「DTx3.0」としてまとめました。

※本カオスマップはDTxに関する取り組みを実施している企業のプレスリリースや製品サイト、導入実績などの公開情報を基にメディアシークが独自の視点で取りまとめたもので、網羅性や正確性を完全に担保するものではありません。
※マップ記載のロゴ・サービス名称の表記につきましては、各社様に事前許諾を得たものを掲載させていただいています。使用上問題がある場合は、恐れ入りますが「 braintech@mediaseek.co.jp 」までご連絡ください。

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