バーコードコラム

変わり種QRコード・バーコード後編

2023.06.14

ここでは「変わり種QRコード・バーコード」の後編として、いくつかのコードを紹介していきます。まだ前編を読まれていない方は、よろしければそちらもご覧くださいね。

 

[VeriCode(R)]

「VeriCode(R)」は世界初のマトリックス型2次元コードです。今から約40年前の1982年、米Veritec, Inc.によって開発されました(ちなみにスタック型の世界初2次元コードは1987年開発)。

日本では液晶業界で生産管理・品質管理に多く使われている他、コンタクトレンズの出荷管理、宝石の販売管理などにも使われた実績があります。海外ではかのNASAが部品管理に使用したことが知られています。

https://veritecinc.com/?page_id=143 から引用)

 

 

[カラージップ]

韓国生まれの赤・緑・青・黒の4色を組み合わせたバーコード「カラージップ」というものがあります。マクロ撮影でなくとも読み取りが可能で、TV番組などでの活用が期待されていましたが、現在では日本では見かけることがないようですね。「それでも詳しく知りたい!」という方のために韓国語版公式サイトをご紹介しておきます。

https://www.colorzip.co.kr/

 

 

[Uni-Voice]

Uni-Voiceはここまで紹介してきたものとはちょっと毛色が違います。特定非営利活動法人日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)が開発した、という経緯からも分かるとおり、文字情報を視覚障がい者や高齢者向けに音声で読み上げるための2次元コードなのです。視覚障がい者用スマートフォンアプリ「Uni-Voice Blind」でUni-Voiceコードを読み取ることで情報が読み上げられ、耳で聞くことができます。約800文字の情報を格納可能。

 

 

こうした特徴からUni-Voiceは、障がいの有無に関わらずすべての住民に情報を適時適格に届けなければならない自治体からの広報印刷物などにひろく使用されています。具体例としてはマイナンバー通知書やねんきん定期便、水道検針票、防災ハザードマップ、自治体の各種パンフレット・リーフレットなど。

またUni-Voiceは19言語に対応していますので、観光スポットや名跡の案内板にUni-Voiceコードを掲示しておいて来日外国人客に多言語での音声案内を提供するという用途にも使えます。

 

<昔もこんな独自コードがあった!>

四半世紀前にもこんな独自2次元コードがありました。2次元コードにも歴史あり、ですね。

 

[CyberCode]

http://www.vaio.sony.co.jp/Enjoy/Guide/C1/cyber/cyber01.html より引用)

 

CyberCodeはソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した2次元コードです。CyberCode読み取り対応のソフトウェア「CyberCode Finder」がソニー株式会社のノートPC「VAIO C1」に初めてプリインストールされたのが1998年のことでした。この「VAIO C1」は当時極めて珍しかったカメラ搭載PCであり、カメラの使い方提案の一つしてCyberCode対応が打ち出されたものとみられます。

しかし当初のCyberCodeは、読み取ることで特定のソフトウェアやファイルを起動 / 開くためのものと位置づけられており、URLには非対応でした。後に「CyberCode Finder」をVer.アップすることでURLにも対応しましたが、ユーザーが任意のURLをCyberCode化することはできず、URL←→CyberCodeのひもづけはソニーが管理していました。今のQRコードとは使われ方がまるきり違うことが分かりますね。

 

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
※その他、掲載されている商品・サービス名、技術名、会社名またはロゴマークは、各社の商標または登録商標もしくは商号です。

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