お役立ちコラム

ブレインテック(BrainTech)とは

2017.10.02

マインドフルネス(Mindfulness)という言葉をご存知でしょうか。何かを行う際に、最高のパフォーマンスを引き出せるよう心の状態を整える手段として、スポーツや企業など様々な場面で活用されています。また、鬱病や自閉症の治療など医療の現場でも広がっています。

 

マインドフルネスはもともと仏教の考え方から由来したもので、マサチューセッツ大学医学部名誉教授のジョン・カバットジン博士が瞑想やヨーガを万人のためのものとして活用すべくまとめました。その後、グーグル、ゴールドマン・サックス、P&Gなどの企業で講座が実施されるなど、マインドフルネスに組織的に取り組む動きが活発化しています。

 

 

しかし、これだけでは瞑想によって本当にマインドフルネス状態に近づけているかどうかを示す客観的なデータがありません。そこで注目を集めているのが、脳の状態を調べるブレインテック(BrainTech:ニューロテクノロジー、ニューロサイエンスとも言われます)なのです。脳の状態を調べる方法はX線を用いるCT、磁力を用いるMRIなど様々ですが、ブレインテックとして海外企業のスタートアップで注目されているのが脳波です。

 

脳波にはリラックス状態の時によく出るとされるα波、興奮状態を示すとされるβ波など様々な種類があります。脳科学は最先端の分野であり、脳波と脳の状態の関連性についての研究も進んでいます。脳波測定器具も様々ですが最近では小型化が進み、MUSEという器具は約3万円という値段で5種類の脳波を測定することができます。

 

出典:https://www.amazon.co.jp/GAIAM-brain-sensing-headband-white/dp/B010N7Z02C

 

脳波をモニターして脳のトレーニングを行うことをニューロフィードバックと言います。ニューロフィードバックは海外では既にADHDの治療などに用いられて効果が確認されていますが、日本でも国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所にてニューロフィードバック訓練の臨床研究に成功しています。

 

ブレインテックを活用することで脳をコントロールし、必要な時にベストなパフォーマンスを発揮できるようにするサービスの需要は企業、スポーツ、教育などいたるところにあります。日本は海外に比べてブレインテックの普及が遅れているのが実情ですが、今後様々なサービスが出てくる分野と言えるでしょう。

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