ここでは主なバーコードの種類ごとによく使われる用語を解説しています。
●モジュール
QRコードを構成する白黒のマス一つ一つのこと。セルともいう。
●型番(バージョン)
QRコードの大きさのこと。バージョンは1~40まであり、大きいほどデータ量が増える。最小のバージョン1は21モジュール×21モジュール、最大のバージョン40は177モジュール×177モジュール。
●位置合せパターン
歪み補正を可能にするパターン。アライメントパターンともいう。QRコードモデル1とモデル2では異なっており、モデル2のほうが全体の歪みに強いためモデル2使用が推奨されている。
●位置検出パターン(ファインダパターン、切り出しシンボル)
QRコードの三隅(左下隅、左上隅、右上隅)にある同心正方形のこと。これがあるおかげでQRコードリーダーは、シンボルの切り出し、原点検知、シンボルサイズ検知、傾き検知を高速に行うことができる。「マイクロQR」は小型化のため位置検出パターン1個のみ。
●位置検出要素パターン
QRコードの三隅(左下隅、左上隅、右上隅)にある同心正方形それぞれのこと。
●タイミングパターン
左上隅の位置検出要素パターンと左下隅の位置検出要素パターンの間に、橋を架けるような形になっている白黒交互の列が一列あり、これをタイミングパターンという。座標検出に使われる。左上隅位置検出要素パターンと右上隅位置検出要素パターンの間にも同様に存在する。
●形式情報
誤り訂正レベルとマスク識別子を表す。誤り訂正レベルはL, M, Q, Hの4段階。マスク識別子はデータ格納時に適用するマスクパターンで、8種類ある。
●型番情報
QRコードの大きさを示す数値。バージョン1 = 21×21モジュールから、バージョン40 = 177×177モジュールまで40段階ある。
●エレメント
QRコードのマス(モジュール、セル)一つ一つのこと。
●暗モジュール(黒モジュール)
QRコードの黒いマスのこと。セル。
●明モジュール(白モジュール)
QRコードの白いマスのこと。セル。
●クワイエットゾーン
QRコードの四辺を囲む、各辺4モジュール分の余白スペース。マージンともいう。
●誤り訂正
QRコードには、コードが一部破損していたり汚れていたとしても、コード自身でデータを復元するという誤り訂正機能が組み込まれている。誤り訂正のレベルは4段階(L, M, Q, H)。
●リードソロモン符号、リードソロモン誤り訂正
QRコードの誤り訂正に使われている符号化方式の名称。地デジ放送やCD、DVD、ハードディスクなど、ひろく利用されている。
●連続QR(連結QR)
一つのQRコードに収まらないデータなどを複数のQRコードに分割し、読取時にデータを連結できる。最大16個まで分割可能。
●左右反転
2006年の規格改定により、左右を反転させたQRコードでも読取可能になった。ただしJIS規格では任意となっている。またQRコードモデル1では利用不可。表裏反転ともいう。
●白黒反転
通常QRコードは背景色が白、マスの色が黒だが、2006年の規格改定により、白と黒を反転させたQRコードでも読取可能になった。ただしJIS規格では任意となっている。またQRコードモデル1では利用不可。明暗反転ともいう。
●ECI
Extended Channel Interpretationの頭文字を取った語で、日本語では「拡張チャネル解釈」。ECIプロトコルを使うことで例えばアラビア文字、キリル文字、ギリシャ文字などを扱うことができる。
●FNC1
GS1で標準化されたGS1 QRコードと、従来のQRコードを区別するための制御記号。GS1のデータであることを示すFNC1をデータの先頭につける。
●モジュール
データマトリックスを構成する白黒のマス一つ一つのこと。セルともいう。
●クワイエットゾーン
データマトリックスの周りの余白の部分。特に規定はないが、少なくとも1モジュール以上は確保する必要あり。
●誤り訂正
データマトリックスには、コードが一部破損していたり汚れていたとしても、コード自身でデータを復元するという誤り訂正機能が組み込まれている。データマトリックスの旧バージョンではコンボリューション方式が採用されていたが、最新バージョンのECC200ではQRコードと同じリード・ソロモン方式が採用されている。
●位置検出パターン
データマトリックスの左辺と下辺=「“L”パターン」と、右辺と上辺=「クロックトラック」をあわせて、位置検出パターンという。
●位置合せパターン
データマトリックスでは一つのデータ領域は最大24×24と定められており(正方形タイプの場合)、それ以上の大きさのデータを扱う場合はシンボルを分割する必要がある。この場合に位置合せパターンが必要となる。
●エレメント
データマトリックスのマス(モジュール、セル)一つ一つのこと。
●暗モジュール(黒モジュール)
データマトリックスの黒いマスのこと。
●明モジュール(白モジュール)
データマトリックスの白いマスのこと。
●リードソロモン符号、リードソロモン誤り訂正
データマトリックス(ECC200)の誤り訂正に使われている符号化方式の名称。地デジ放送やCD、DVD、ハードディスクなど、ひろく利用されている。
●連結
一つのデータマトリックスに収まらないデータなどを複数のデータマトリックスに分割し、読取時にデータを連結できる。最大16個まで分割可能。ECC200のみ対応。
●白黒反転
通常データマトリックスは背景色が白、マスの色が黒だが、白と黒を反転させたデータマトリックスのこと。
●ECI
Extended Channel Interpretationの頭文字を取った語で、日本語では「拡張チャネル解釈」。ECIプロトコルを使うことで例えばアラビア文字、キリル文字、ギリシャ文字などを扱うことができる。ECC200のみ対応。
●FNC1
GS1で標準化されたGS1 データマトリックスと、従来のデータマトリックスを区別するための制御記号。GS1のデータであることを示すFNC1をデータの先頭につける。
●追加シンボル
定期刊行物(雑誌など)・文庫本用のEANで使うことのできる2桁または5桁のバーコードのこと。主シンボルの右に配置する。
●補助パターン
一つのEANコードのうち、データそのものを表すのではない、構成部を表すパターンのこと。EANでは標準ガードパターン、中央ガードパターン、特殊ガードパターン、追加ガードパターン、追加分離パターン がある。
●分離パターン
追加シンボル内のキャラクタを分割する補助パターン。
●ガードパターン
始端 / 終端を示す「標準ガードパターン」と、右半分と左半分を区分できる「中央ガードパターン」とがある。標準ガードパターンは黒バー:白バー:黒バーの並びで太さ比は1:1:1。中央ガードパターンは白バー:黒バー:白バー:黒バー:白バーの並びで太さ比は1:1:1:1:1。
●エレメント
1次元コードの縦線のこと。黒い縦線を黒バー、白い縦線を白バーという。
●黒バー
1次元コードの黒い縦線のこと。黒バーと白バーの組み合わせでデータを表現する。単にバーということも。
●白バー
1次元コードの白い縦線のこと。白バーと黒バーの組み合わせでデータを表現する。スペースということも。
●クワイエットゾーン
EANの両端に配される余白部分のこと。左側は黒バーまたは白バーの11倍以上、右側は7倍以上確保する。
●チェックデジット、チェックキャラクタ、モジュラス(モジュラス10)
バーコードシンボルの読取が正しく実行されたかをチェックするためにEANコードの末尾に付加されるデータをチェックデジットまたはチェックキャラクタという。EANに使用されているチェックデジット計算方法はモジュラス10。
●シンボルチェックキャラクタ
誤読防止のために必ず含まれる数字のこと。読取結果には表れない。
●モジュラス
チェックデジット計算の際に出てくる係数のこと。Code128で使用されるチェックデジット計算方法はモジュラス103。
●エレメント
1次元コードの縦線のこと。黒い縦線を黒バー、白い縦線を白バーという。
●黒バー
1次元コードの黒い縦線のこと。黒バーと白バーの組み合わせでデータを表現する。バーの太さは4段階ある。単にバーということも。
●白バー
1次元コードの白い縦線のこと。白バーと黒バーの組み合わせでデータを表現する。バーの太さは4段階ある。スペースということも。
●先頭クワイエットゾーン
Code128の左端に配される余白部分のこと。最も細い黒バーまたは白バーの10倍以上。
●スタートキャラクタ
Code128の開始を表す数字のこと。黒バー3本、白バー3本で構成される。スタートキャラクタはA, B, Cの3種類がある。
●シンボルキャラクタ、モジュラス103
モジュラス103はCode128で使用されているチェックデジット計算方法。
●ストップキャラクタ
Code128の終了を表す制御文字のこと。黒バー4本、白バー3本で構成される。
●末尾クワイエットゾーン
Code128の右端に配される余白部分のこと。最も細い黒バーまたは白バーの10倍以上。
●エレメント
1次元コードの縦線のこと。黒い縦線を黒バー、白い縦線を白バーという。
●黒バー
1次元コードの黒い縦線のこと。黒バーと白バーの組み合わせでデータを表現する。単にバーということも。
●白バー
1次元コードの白い縦線のこと。白バーと黒バーの組み合わせでデータを表現する。スペースということも。
●スタートキャラクタ
Code39の開始を表す記号のこと。通常「*」と表示する。
●ストップキャラクタ
Code39の終了を表す記号のこと。通常「*」と表示する。
●先頭クワイエットゾーン
Code39の左端に配される余白部分のこと。細エレメントの10倍以上。
●末尾クワイエットゾーン
Code39の右端に配される余白部分のこと。細エレメントの10倍以上。
●キャラクタ間ギャップ
キャラクタの間に存在する余白部分のこと。細エレメント以上の太さになっている。
●細エレメント、太エレメント
Code39は全体で細エレメントと太エレメントの2種類の幅で表現される。太エレメントは細エレメントの2~3倍の太さになっている。1キャラクタにつき6本の細エレメントと3本の太エレメントの9本のエレメント(5本の黒バーと4本の白バー)で構成される。
●黒バー
1次元コードの黒い縦線のこと。黒バーと白バーの組み合わせでデータを表現する。単にバーということも。
●白バー
1次元コードの白い縦線のこと。白バーと黒バーの組み合わせでデータを表現する。スペースということも。
●エレメント
1次元コードの縦線のこと。黒い縦線を黒バー、白い縦線を白バーという。
●細エレメント
NW7は全体で細エレメントと太エレメントの2種類の幅で表現される。1キャラクタにつき7本のエレメント(4本の黒バーと3本の白バー)で構成される。
●太エレメント
NW7は全体で細エレメントと太エレメントの2種類の幅で表現される。太エレメントは細エレメントの2~3倍の太さになっている。1キャラクタにつき7本のエレメント(4本の黒バーと3本の白バー)で構成される。
●クワイエットゾーン
NW7の両端に配される余白部分のこと。スタートキャラクタ / ストップキャラクタの幅以上。
●キャラクタ間ギャップ
キャラクタの間に存在する余白部分のこと。細エレメント以上の太さになっている。
●スタートキャラクタ
NW7の開始を表す。細エレメント4本、太エレメント3本で構成される。A, B, C, Dの4つのキャラクタがあり、組み合わせは自由。
●ストップキャラクタ
NW7の終了を表す。細エレメント4本、太エレメント3本で構成される。A, B, C, Dの4つのキャラクタがあり、組み合わせは自由。
●エレメント
1次元コードの縦線のこと。黒い縦線を黒バー、白い縦線を白バーという。
●黒バー
1次元コードの黒い縦線のこと。黒バーと白バーの組み合わせでデータを表現する。単にバーということも。
●白バー
1次元コードの白い縦線のこと。白バーと黒バーの組み合わせでデータを表現する。スペースということも。
●クワイエットゾーン
ITFコードの左右両端にある余白部分のこと。
●スタートコードバー
ITFの開始を表すバーパターンのこと。黒バー、白バー、黒バー、白バーと連続した4つの細エレメントで構成される。
●ストップコードバー
ITFの終了を表すバーパターンのこと。太黒バー、細白バー、細黒バーで構成される。
●先頭クワイエットゾーン
ITFの左端に配される余白部分のこと。細エレメントの10倍以上。
●末尾クワイエットゾーン
ITFの右端に配される余白部分のこと。細エレメントの10倍以上。
●細エレメント、太エレメント
ITFは全体で細エレメントと太エレメントの2種類の幅で表現される。太エレメントは細エレメントの2~3倍の太さになっている。
●キャラクタ対
ITFは、5本の黒バーで一つのキャラクタを表し、その5本の黒バーそれぞれの右隣に隣接する5本の白バー(スペース)で二つめのキャラクタを表す。このとき、1文字目のキャラクタと2文字目のキャラクタをキャラクタ対と呼ぶ。
●ベアラバー
誤読防止のために、クワイエットゾーンまで囲むようにして使用する枠線のこと。ベアラバーの幅は細エレメントの2倍~5倍となっている。
●シンボルチェックキャラクタ
符号化されたバーコードのデータが正しいかどうかをチェックするためのもの。ITFではこれを利用するかどうか選択できる。
●キャラクタ間ギャップ
シンボルキャラクタがキャラクタ間ギャップで区切られているものを「独立型」、区切られていないものを「連続型」と呼ぶ。ITFはキャラクタ間ギャップがないので「連続型」である。
●エレメント
1次元コードの縦線のこと。黒い縦線を黒バー、白い縦線を白バーという。
●黒バー
1次元コードの黒い縦線のこと。黒バーと白バーの組み合わせでデータを表現する。単にバーということも。
●白バー
1次元コードの白い縦線のこと。白バーと黒バーの組み合わせでデータを表現する。単にスペースということも。
●クワイエットゾーン
コードの左右両端にある余白部分のことだが、GS1データバーは位置検出パターンがあるためクワイエットゾーンは不要である(GS1データバー限定型を除く)。
●ガードパターン
GS1データバーの両端にあるバーパターンで、読取エラーを防ぐために必要。
●分離パターン
追加シンボル内のキャラクタを分割する補助パターン。
●位置検出パターン
限定型以外のGS1データバーには位置検出パターンがある。チェックキャラクタとしても機能する。
●チェックデジット
読取が正しく実行されたかをチェックするためにバーコードの末尾に付加されるデータ。バーコードシンボルには含まれない。GS1データバーは主にGTIN(商品識別コード)を表示するが(データバー拡張型 / 拡張多層型はGTIN以外も可)、GTINにはチェックデジットが必須である。
●チェックキャラクタ
GS1データバー限定型の中央、およびGS1データバー拡張型の先頭にあるエラー検知用データ。バーコードシンボルに含まれる点がチェックデジットと異なる。
●合成シンボル
1次元コードであるGS1データバー限定型 / 二層型に、医療用医薬品の有効期限、ロット番号などを表す2次元コードを合成したもの。
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