バーコードコラム

バーコードやQRコードを読み取るときのコツ

2022.06.29

最近のバーコードリーダーアプリ / QRコードリーダーアプリは高性能なので、スマートフォンをかざせば読み取れるものがほとんどです。しかしもちろん中には、これは読めない! というコードもあります。原因はなぜなのでしょう?

弊社はバーコードリーダーアプリを開発している関係上、《読み取ることができなかったQRコード / バーコード》にどういう傾向があるか、の知見があります。読み取れなかったコードの原因タイプを以下でご紹介しますので、傾向を知って対策としてみましょう。

 

タイプ(1)フォーカスが合っていない

フォーカスが合っていません。このようなピンボケ画像では、さすがにQRコードを読み取れませんので、カメラのピントを合わせてください(ピントの合わせかたはスマートフォンによります)。

 

タイプ(2)くしゃくしゃになっている

レシートのような柔らかい紙に印刷されている場合、紙がくしゃくしゃになっていると読み取れないことがあります。紙を押さえて伸ばして、QRコードがまっすぐになるようにしてからトライしてみてください。

くしゃくしゃとまでいかなくても、バーコード / QRコードの印刷箇所の真上で紙が折れ曲がっているような場合も、まっすぐに伸ばしてあげる必要があります。折れたまま長期間保存されていて、折れ線がしっかり入ってしまっているようだと少々厄介かもしれません。

 

タイプ(3)丸まっている

これもタイプ(2)同様、コードが印刷されている紙の側の問題です。シールなどに印刷されている場合は、こういうふうに丸まってしまうことがありますね。これも、対角線上を指で押さえつけたり、裏に両面テープを貼ったりするなどして、QRコードが平らになるようにしてあげる必要があります。

紙の大きさがある程度あれば、普通、紙はそれ自体の自重で平らになっていくものです。しかしQRコードは小さい面積で多くの情報量を記録できるのが売り。面積が小さくて済むということは、印刷する紙もその分小さくなり、紙が小さいということは丸まりやすくなる――という傾向があるといえるかもしれません。

 

タイプ(4)遠すぎる

セミナーなどで終了後の満足度調査をアンケートサイトで行う場合に、そのサイトURLのQRコードをスクリーンに映しているケースがあったりします。そうした時、あなたが最前方の席にいればよいのですが、後方だったりすると読み取れないことがままあります。真ん中辺りの席や後方の席向けにモニターが設置されている教室だとありがたいのですが、そうそう設備に恵まれた会場ばかりでもありませんね。そのような場合はおとなしくQRコードに近寄ってから読み取ってください。

缶入り飲料のように、気軽に動かせる物に印刷されてあるのでしたら、手元に寄せるのがもちろん最も簡単です。

 

タイプ(5)傾きすぎている

QRコードに正面から向き合っていないため、読み取れないケースです。QRコードは人に見てもらってなんぼの物ですから、屋外に掲示する場合、斜め向かいから覗き込むしかないような位置に貼ることは考えにくいです。上の写真も、QRコードの真向かいに立つうえで何か特に邪魔になる物があるというわけでもなさそうです。QRコードは真正面に立って写しましょう。

 

タイプ(6)上書きしてしまっている

QRコードの上に落書きしてしまっていると読み取れなくなってしまいます。これは分かりますよね。

厄介なのは、“このQRコードにアクセスしといてくださいねー”と、誰か親しい人に申し送りするためにボールペンや蛍光ペンの走り書きのつもりでQRコードをササッと円で囲んだ――といったケースです。こうした場合、QRコードに被らないようにきっちりと外側だけに線を引いたつもりでも、実際はQRコードに上書きしてしまっているケースが少なくないのです。あなたは悪気で落書きしたのではなかったとしても、QRコードの側からすればそれは、読み取り失敗を招くノイズでしかありません。読んでほしいQRコードの隣に付箋を貼って指し示しておく、などにとどめておきましょう。

 

タイプ(7)光っちゃっている

暗い場所を明るくしてくれるスマートフォンのライトはありがたい機能ですが、黒と白のパターンを正確に読み取ることで情報を得るバーコード / QRコードにとって光の反射は大敵です。白飛びを起こして読み取り失敗の原因になることも。スマートフォンを傾けたり角度を変えたり、試してみてください。

 

タイプ(8)隠れている

QRコードは今や印刷物や掲示物だけでなく、TV番組でも利用されるようになっています。

  • ・ニュース番組からさらに深掘った解説情報を掲載している番組公式サイトへ誘導
  • ・情報番組プレゼントコーナーから実際の抽選ページへの遷移
  • ・バラエティ番組の公式見逃し配信を案内

などなど。

こうした場合QRコードは画面の隅に配置されることが多いと思いますが、同時にそこは時刻・チャンネル番号・TV局ロゴ・番組名などが表示されるエリアでもあり…。その結果、時刻表示などの下にQRコードが隠れてしまっているケースが多いのです。

厄介なのは、TVを観ている人は自分が時刻表示を出しっ放しにしていることをほとんど意識していないということです。それ故に、いざ時刻表示などを消そうとしても、リモコンのどこをどう操作すればいいのかちっとも解らなくてイライラ、ということもあるようですね。


ここまで、バーコード / QRコードを読み取る側として気をつけたい点をご紹介しました。次節では、読み取りを成功させるために、QRコードを作る側 / 載せる側として気をつけるべき点をご紹介します。

 

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※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

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