人材不足が叫ばれている現在において、アルバイトの確保は最重要課題のひとつと言っても過言ではありません。店舗スタッフの求人募集をしても応募がない、応募者が面接に来ない、入ってもすぐに辞めてしまう…。あらゆる職場でこうした事態が増えており、多くの採用担当者の頭を悩ませているところです。求人情報を出す以外に有効な手立てがないかを考えていきましょう。
人出不足に悩む店舗オーナーはどのような対策を行えばいいのでしょうか。誰もがまず思いつくのが求人広告媒体に求人情報を掲載する方法ですが、それだけではなかなか人材が集まらないのが現状でしょう。また、求人誌や求人サイトの多くは掲載するだけでもそれなりにお金がかかるため、掛け捨てになるリスクもあります。そこで今回は、できるだけ無駄なお金をかけずにアルバイトを確保する方法をご紹介します。
現在、店舗で働いているアルバイト、パートのスタッフから友人や知人、家族を紹介してもらう方法です。もし採用に至った場合、紹介された人にはお祝い金を払う、紹介してくれた人には紹介料を払うといった制度があれば、人材を獲得しやすくなります。働く前から人間関係が構築されているので、離職率の低下にもつながるでしょう。最近では、大手の飲食チェーン店を中心に、こうした「人づて採用」を導入する企業が増えているようです。
もし友人・知人紹介制度を導入しても、スタッフが誰も紹介してこない場合、なにか「おすすめしたくない理由」があるはずです。店の雰囲気が悪くないか、シフトの組み方に無理がないかなど問題点がないか考えてみましょう。
人手不足の今、20代の若者はアルバイト口も引く手あまたです。優秀な人材を採用につなげようと思ったら、win-winの関係を構築することが大切です。たとえば、地元の大学生のサークル活動を応援する見返りとして、そのメンバーに優先的にアルバイトをしてもらう方法が挙げられます。最近では学生を応援するコミュニティサイトなどもあるので覗いてみてはいかがでしょうか。学生採用の場合、たとえ本人が卒業を機にアルバイトを辞めても、後輩を紹介してもらえるチャンスがあるのも魅力のひとつです。
最近では、若手を中心にSNSで情報を収集する人が増えています。こうした背景から、SNSを使ってリクルート活動をする「ソーシャルリクルーティング」を活用する企業も増えています。アルバイトを確保するのにもSNSを活用しない手はありません。Facebookに「いいね」を押してもらったり、LINEでお友達登録をしてもらったりすれば、求人情報を定期的に届けることが可能です。
万SNSを活用する場合、継続的に情報を発信して、フォロワーとも積極的にコミュニケーションをとることがポイントになります。また、世代によって、活用するSNSが異なる点にも注意が必要です。一概には言えませんが、10代から20代はTwitterやInstagramの利用が多く、Facebookは30代から50代のユーザーが多い傾向にあるようです。採用したい人材の年齢層に合わせたSNS活用を意識しましょう。
「いろいろな方法を試してみても、なかなか人手不足が解消しない」。そのような場合は、職場に問題がある可能性があります。魅力ある職場づくりをして、よりよい人材を確保しましょう。押さえるべきポイントをお伝えします。
働くスタッフの人間関係が悪いと、お店の雰囲気も暗くなります。人間関係が悪くなる大きな理由のひとつがコミュニケーション不足。仕事が忙しくなってくると誰もがイライラしがちです。そんなときこそ、店長や上司がアルバイトスタッフに「おはよう」「お疲れ様」と笑顔で声をかけましょう。
慢性的な人手不足からアルバイトスタッフに正社員並みの責任を負わせ、休日もほとんど取れないという店舗も多いようです。それなのに時給が低いままでは、どうしても働くモチベーションが下がってしまいます。一人ひとりの仕事ぶりを正当に評価して、見合った待遇を与えることが大切です。
アルバイトを確保するのが難しい今、求人広告を出すだけでなく、いろいろな方法を組み合わせて応募者を募ることが重要です。それと同時に、今働いている人が友人や知人にすすめたくなるような魅力的な職場づくりに取り組みましょう。